日清紡ホールディングス(3105)の事業内容、事業の状況や経営戦略、事業等のリスクについて

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事業の状況や経営戦略など
事業などのリスク


日清紡ホールディングス(3105)の株価チャート 日清紡ホールディングス(3105)の業績 沿革 役員の経歴や変遷

 

3 【事業の内容】

日清紡ホールディングスグループは、2025年12月31日現在、日清紡ホールディングス、子会社92社、関連会社8社により構成されています。事業持株会社である日清紡ホールディングスのもと、中核会社として位置付ける日本無線㈱、㈱国際電気、日清紡マイクロデバイス㈱、日清紡ブレーキ㈱、日清紡メカトロニクス㈱、日清紡ケミカル㈱、日清紡テキスタイル㈱を中心として、無線・通信、マイクロデバイス、ブレーキ、精密機器、化学品、繊維、不動産、その他の事業を営んでいます。

 

日清紡ホールディングスグループの事業内容は次のとおりです。

 

  無線・通信

日本無線㈱及び㈱国際電気を中心として、防災システム・無線通信システム・情報処理システム・放送システム・監視システム、画像処理等の社会インフラ関連製品や船舶等の無線通信機器製品を、JRCモビリティ㈱は車載用レーダや交通インフラ向け通信・センサ等を展開しています。

 

 

  マイクロデバイス

日清紡マイクロデバイス㈱を中心として、アナログ半導体、小型・省電力の電源IC製品等の電子デバイス製品やマイクロ波製品を展開しています。

 

 

  ブレーキ

日清紡ブレーキ㈱を中心として、自動車用ブレーキ摩擦材の製造販売を行っており、韓国のSAERONグループとともに世界的に製品を供給しています。

 

 

  精密機器

日清紡メカトロニクス㈱を中心として、成形品事業、精密部品事業、システム機事業を展開しています。成形品事業では、空調機器用ファンや自動車のヘッドランプ周辺製品等を製造販売し、精密部品事業では電子制御ブレーキシステム用精密部品加工等を行っています。

 

 

  化学品

日清紡ケミカル㈱を中心として、断熱材等のウレタン製品、樹脂改質剤等の高機能化学品、燃料電池用カーボンセパレータ及び半導体製造装置用カーボン製品の製造販売を行っています。

 

 

  繊維

日清紡テキスタイル㈱を中心として、シャツ事業、テキスタイル事業、開発素材事業を展開しています。シャツ事業、テキスタイル事業では形態安定加工シャツやユニフォーム用製品を、開発素材事業ではスパンデックス、エラストマー関連製品の製造販売を行っています。

 

 

  不動産

日清紡ホールディングスを中心として、商業施設等の賃貸や不動産販売等を行っています。

 

 

  その他

ニッシントーア・岩尾㈱等で、食品の卸売販売、産業資材の販売等を行っています。

 

 

事業の系統図は次のとおりです。

 


(注)1 ◎印 連結子会社 〇印 非連結子会社 □印 持分法適用子会社 △印 関連会社

2 当事業年度において、関連会社であったRANE BRAKE LINING LTD.は、RANE (MADRAS) LTD.を存続会社とする吸収合併により消滅し、RANE (MADRAS) LTD.に対する日清紡ホールディングスの持分比率が低下したことにより、持分法の適用範囲から除外したため、上表には含めていません。なお、日清紡大陸精密機械(揚州)有限公司は日清紡科恒精密機械(揚州)有限公司へ、コンチネンタル・オートモーティブ㈱はオモビオ㈱へ、コンチネンタル・オートノモス・モビリティー・ジャパン㈱はオモビオ・オトノモス・モビリティ㈱へ、大陸汽車電子(連雲港)有限公司は欧摩威汽車電子(連雲港)有限公司へ、大陸汽車安全系統(長春)有限公司は欧摩威汽車安全系統(長春)有限公司へ社名変更しました。

 


有価証券報告書(2023年12月決算)の情報です。

1 【経営方針、経営環境及び対処すべき課題等】

文中の将来に関する事項は、当連結会計年度末現在において、日清紡ホールディングスグループが判断したものです。

 

(1) 経営方針・経営戦略等

日清紡ホールディングスグループは、企業理念から導かれるVALUE、行動指針のもと、持続可能な社会を実現する「環境・エネルギーカンパニー」グループとして、ステークホルダーの皆様とともに企業価値をより向上させていきます。


 

日清紡ホールディングスグループは、「事業活動を通じて社会に貢献する」ことを使命とし常に変化しています。企業理念「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」のもと、ポートフォリオ変革による成長を目指し、戦略的事業領域を「モビリティ」「インフラストラクチャー&セーフティー」「ライフ&ヘルスケア」の3つに定め、無線・通信事業、マイクロデバイス事業及びブレーキ事業を柱として企業活動を展開しています。

 日清紡ホールディングスグループはこれまでもM&Aや事業譲渡を繰り返し、無線・通信事業、マイクロデバイス事業及びブレーキ事業を軸にした収益基盤の確立を目指してきましたが、収益性や利益の安定が課題でした。日清紡ホールディングスグループのPBRは1倍に満たず、株式市場の期待に応えられていない状況が続いてきました。

 PBR向上のためには、まず利益率を高め、そのうえで持続的成長を果たし、株主の皆様のご期待に応える必要があります。そのため、正しく儲けて、企業価値を高め、株主の皆様に評価いただけるよう、既存事業の利益向上に努め、M&A・事業譲渡といった手法も駆使しながら事業ポートフォリオの変革を進め、今後もビジネスモデルの転換により収益性の向上を目指していきます。

 当連結会計年度において日清紡ホールディングスグループは、TMDグループを譲渡し日立国際電気グループを取得しました。これにより、2024年12月期には、主力事業の無線・通信とマイクロデバイス両事業の売上高合計は連結全体の6割を超える見通しとなりました。このように日清紡ホールディングスグループの事業ポートフォリオがさらに大きく変化するタイミングを迎えたことから、2026年度を最終年度とする「中期経営計画2026」を当期決算と同日の2024年2月9日に発表しました。

 

 

日清紡グループの目指す姿

・日清紡ホールディングスグループは「事業活動を通じて社会に貢献すること」を使命とし、社会に貢献できる領域を軸に事業の組み換えを続けてきました。

・これからもグループの強みを活かしたソリューションを提供することで、社会課題の解決に貢献することを目指します。


 

(2) 中期経営計画2026について

 日清紡ホールディングスグループは、「事業活動を通じて社会に貢献すること」を使命とし、企業理念「挑戦と変革。地球と人びとの未来を創る。」のもと、「『環境・エネルギーカンパニー』グループとして超スマート社会を実現する」ことを事業方針に掲げています。

 気候変動への要請の高まり、人口動態の変化、デジタル社会の発展など中長期的な事業環境の変化や機会に対し、日清紡ホールディングスグループは、「つなげる技術で価値を創る(Connect Everything, Create Value)」姿を目指し、センシング・無線通信・情報処理技術で、社会課題へのソリューションを提供していきます。そのための重点施策として、「事業ポートフォリオ変革の追求」、「将来の成長に向けたビジネスモデル構築と経営資源の重点投入」、「経営基盤の更なる強化による経営リスクの低減」を掲げています。

 2023年には、無線・通信事業とブレーキ事業において大幅にポートフォリオを入れ替え、無線・通信、マイクロデバイス事業を核として、更なる成長を目指す姿勢を明確にしました。今後も「事業ポートフォリオ変革」を推し進め、無線・通信とマイクロデバイス事業においてM&Aを含めた成長投資を積極的に行います。併せて、企業理念との整合性や成長性、事業面・資本面の収益性を総合的に評価し、事業の見極めを加速していきます。

 自動車のxEV化や自動運転、船の自動運航といったモビリティの劇的変化に対応し、遠隔医療や見守りサービスを実現するのが無線・通信及びマイクロデバイスの世界です。まずは異常気象という目の前の課題に、防災無線やセンサネットワークを提供して災害から人びとの命を守ります。そして、AIと連携した通信システムで、環境問題にソリューションを提供していきます。さらに、レーダやGPS、超音波センサ、マイクロデバイスモジュールやユニット等、モノづくりで極めた技術や製品を活用しデジタルサービス事業へと領域拡大を進めます。

 こうした事業活動により、地球環境を守り・改善するサステナビリティ経営を推進することが、日清紡ホールディングスグループの持続的成長につながると考えます。そして、付加価値の総体としての利潤を増やすことで、顧客・株主・従業員・取引先・地域社会等、さまざまなステークホルダーの期待に応えてまいります。

 2030年に温室効果ガス排出量を50%削減(2014年比)し、2050年までにカーボンニュートラルを実現するという環境目標の達成に邁進すると同時に、イノベーションの源である多様性とイノベーションの加速装置であるDXにより、事業の変革と成長を目指します。また、遵法に止まらず、人としての倫理に基づき行動することを旨とし、粘り強く人権デューデリジェンスやD&I活動を推進し、事業の多様性・人の多様性・価値観の多様性を強みとして企業価値向上に取り組んでまいります。

 

 

 2026年度に達成を目指す経営目標および各事業の取組みや施策は以下のとおりです。

 

経営目標(財務)

 

指標

2026年度目標

成長性

売上高

5,800億円

収益性

営業利益

380億円

営業利益率

6.5%

効率性

ROE

10%

ROIC

6%

健全性

D/Eレシオ

0.7倍以下

株主還元

配当性向

40%

 

 

経営目標(非財務※)

 

項目

2024年度目標

人権

ビジネスと人権に関する取り組みの推進

人権方針の策定、人権リスクの高い分野への人権デューデリジェンスの導入・促進

環境

温室効果ガス排出量の削減

2014年度比35%以上削減

「持続可能な社会に貢献する製品」の拡販

売上に占める割合60%以上

 

人財

事業推進に必要な経営幹部候補の育成

経営幹部ポスト(執行役員以上)に占める後継者プログラム受講者率の向上

人員年齢構成是正のためのキャリア採用
強化

人員年齢構成是正のためのキャリア採用
強化

多様な人財の活躍推進

グローバルサーベイの継続実施

女性管理職比率6%

男性社員の育児休業取得率対象男性社員の30%以上

サプライ

チェーン

調達先と連携したサステナブル調達の改善実施

主要調達先(取引金額80%以上)へのサステナブル調達アンケート結果に伴う改善状況の評価100%

グローバル対応の実施

海外取引先、重要海外拠点におけるサプライチェーンへの展開方法検討と実施

 

※第5期サステナビリティ推進計画(2022~2024年度)における目標値

 

 

(3) 各事業の取組み・施策

無線・通信

●日本無線グループと日立国際電気グループ、それぞれの強み(5G関連の無線通信技術や画像認識技術等)を活かしたシナジー創出

●継続的なポートフォリオの見直しによる事業収益性の引き上げ

●コスト構造改革・棚卸資産削減を通じたキャッシュフロー創出力・収益性の向上

●JRCモビリティは、次のステージに向けて、コネクテッド、センシングシステム、モビリティインフラ等の成長分野に対する仕込み実施

マイクロデバイス

●アナログ半導体市場の成長を捉えた売上拡大の維持

●複合機能IC、モジュール等の高機能製品へのシフトを通じた収益向上

●音・におい・マイクロ波等の特色のあるセンサを活用したアナログソリューションデバイスの展開

●電子デバイスやマイクロ波の既存技術に加え、グループ内外の技術連携を通じて、将来に向けたユニット・デジタルビジネスを展開

ブレーキ

●環境規制に対応した銅フリー摩擦材の拡販

●xEV、CASEの要請に応える製品性能向上と高付加価値化

●中国拠点の統合を通じた合理化による採算改善

精密機器

●コア技術を活かし高付加価値製品に集中することで、より利益率の高い分野へのシフト

●自動車の自動運転化に向けた次世代モデル部品の生産能力の増強や、既存製品の高付加価値化による収益改善

化学品

●燃料電池用カーボンセパレータ向けの新工場建設や生産ライン自動化等、供給能力拡大に向けた投資を実施

●コア技術を活かして、安全性や環境負荷だけでなく、耐久性等にも優れる製品の研究・開発を継続

繊維

●防シワ性、デザイン性、着心地、機能性等の顧客への価値訴求を通じ、大手衣料品製造小売等の新規顧客を開拓

●シャツ再生プロジェクトを推進

●小売事業は、実店舗とECサイトの融合したOMOへのビジネスモデル転換

不動産

●計画的に保有資産を分譲(機動的な現金化)

 

 





※金融庁に提出された有価証券報告書のデータを使用しています。

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